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ニュースリリース

【セミナーレポート】AI検索時代、食品EC事業者の情報発信はどう変わる?

2026年04月02日 TOPICS リリース

 

おとりよせネットでは2026年3月、食品EC店舗様向けオンラインセミナーを開催しました。
講師にお迎えしたのは、株式会社エスファクトリー 代表の井水大輔氏。Webサイト制作・運用コンサルティングを中心に300サイト以上の制作・改善に携わり、企業の売上向上を支援してきたほか、WACA一般社団法人ウェブ解析士協会理事として人材育成にも尽力されている、デジタルマーケティングの専門家です。

今回のテーマは、「AI検索の広がりを踏まえ、EC事業者は今後どのような情報発信をしていくべきか」
ChatGPTやGoogleのAI Overviewなど、検索体験が大きく変わりつつある今、店舗として何を意識すべきかを、具体例を交えながらわかりやすく解説いただきました。

 

(お知らせ)
本セミナーのアーカイブ動画を2026年末までの期間限定で閲覧いただけます。閲覧ご希望の食品系EC店舗様はこちらからお問い合わせください。>>お問い合わせフォーム

 

AI検索で何が変わっているのか

冒頭では、まず「AI検索によってユーザーの情報収集行動がどう変わってきているのか」が紹介されました。

これまでの検索では、ユーザーは「チーズケーキ 通販 おすすめ」のようにキーワードを打ち込み、検索結果に並んだ複数のWebサイトを見比べながら情報を探していました。
一方、AI検索では「一人暮らしでも食べ切りやすい、お取り寄せできるおすすめのチーズケーキは?」のように、より具体的で会話に近い形で質問するようになっています。

さらに、検索結果画面上でAIが情報を要約して答えを提示したり、条件比較や候補提案までしてくれたりするため、従来のように何ページも見比べなくても、ある程度の答えにたどり着ける場面が増えてきています。
こうした変化から、「これからはSEOが通用しなくなるのでは」「自社サイトへの流入が大きく減るのでは」と不安を感じる事業者も少なくありません。

ただし、“焦って飛びつく”必要はない

井水氏はこの点について、まず冷静に状況を見ることが大切だと話しました。

AI検索は確かに広がっているものの、現時点では、一般的な事業会社のWebサイトにおいてAI経由の流入はまだ限定的で、サイト全体のトラフィック構造を一気に変えるほどではないケースも多いとのこと。
また、Google自身も一貫して、「ユーザーにとって価値の高い独自コンテンツを重視する」という方針を示しています。

つまり、AI時代になったからといって、急にまったく別の“AI専用対策”が必要になるわけではなく、基本に立ち返り、ユーザーにとって本当に役立つ情報を、信頼できる形で発信することが引き続き重要だという考え方です。

AI時代でも変わらない、“選ばれるコンテンツ”の条件

セミナーの中で特に印象的だったのが、「AI時代でも結局、選ばれるのは良いコンテンツ」というメッセージでした。
Googleが重視している考え方として紹介されたのが、いわゆる E-E-A-T です。
これは、コンテンツに次のような要素があるかを重視する考え方です。

● Experience(経験)

● Expertise(専門性)

● Authoritativeness(権威性)

● Trustworthiness(信頼性)

たとえば、単に商品やサービスの説明を書くだけでなく、

● 誰が、どんな背景や思いで提供しているのか

● どんな知識や経験にもとづくものなのか

● 実績や第三者評価があるか

● 実際の利用者がどう感じているか

といった情報まで丁寧に伝えていくことが、これからますます重要になるというお話がありました。

ユーザー理解が深いコンテンツほど強い

講演の中では、井水さんが支援する歯科医院の改善事例も紹介されました。

この事例では、ただ「高い技術力があります」と伝えるのではなく、実際の患者さんへのインタビューを通じて、「なぜその医院を選んだのか」「高額な治療でも納得できた理由は何か」を深掘り。
その結果、ユーザーが本当に求めていたのは、技術の高さそのものだけでなく、不安に寄り添う説明や、信頼できるカウンセリング体験であることが見えてきたそうです。その結果をQ&Aコンテンツなどに反映していくことで、実際にコンバージョンに繋がった事例を具体的にご紹介いただきました。

この考え方は、食品ECにもそのまま通じます。
たとえば商品を売る際にも、

● 価格ではなく、なぜこの商品が選ばれているのか

● どんな不安や迷いを解消してくれるのか

● どんなシーンで喜ばれているのか

● リピーターが惹かれている本当の理由は何か

を掘り下げていくことで、単なる商品説明ではない、“選ばれる理由”のあるコンテンツが作れるようになります。

GA4やサーチコンソールのデータは、AI時代こそ“活かすべき資産”


講演では、AI検索時代だからこそ、すでに自社に蓄積されているデータを活用する重要性についても触れられました。井水氏は、Googleアナリティクス(GA4)やGoogleサーチコンソールには、ユーザーがどのような経路でサイトを訪れ、どのページを見て、どんな検索意図を持っているかを読み解くヒントが数多く含まれていると説明しました。

特に、どのページが実際に購入や予約などの成果につながっているかを把握することは重要で、単にアクセス数を見るだけでなく、「見られているページが売上につながっているか」「検索されているキーワードと用意しているコンテンツが合っているか」といった視点で確認していく必要があるとのことでした。

また、サーチコンソールのデータは、近年ではAIツールに読み込ませて分析のたたき台を作ることも可能になっており、検索クエリや流入傾向から、ユーザーの関心や改善余地を整理する使い方も紹介されました。井水氏は、こうしたデータを難しく捉えすぎず、「まずは今の自社サイトがどう見られているかを知ること」が改善の第一歩になると語りました。

セミナー内では、このGA4のデータをもとに、AIに対して行うと良い「具体的な質問例」も提示され、明日から活かせる実践的な内容となっています。

ECサイトでは「情報量」と「伝え方」の両方が重要

後半では、ECサイトにおける具体的な情報設計のポイントも紹介されました。
井水氏は、AI向け・人向けを分けて考えすぎる必要はないとしながらも、次のような要素をしっかり整えることが重要だと語りました。

1. 基本情報を正確に、テキストで載せる
価格、内容量、原材料、賞味期限、配送条件、レビューなど、購入判断に必要な情報は、できるだけ明確に記載することが大切です。画像で見せるだけでなく、AIにも読み取られやすいようテキストでも載せることがポイントです。

2. 誰が売っているのかを伝える
店長や作り手、生産者、監修者など、商品に関わる“人”の情報は信頼につながります。特別な資格や肩書きがなくても、作り続けてきた年数や地域での実績、ものづくりへのこだわりなどは十分に価値ある情報です。

3. 写真とテキストを両方使う
写真は視覚的な魅力を伝える一方、AIが正確に読み取るにはテキスト情報も重要です。「見た目で伝える」と「言葉で伝える」を両立させることが求められます。

4. 情報が多くても、“必要な情報”なら問題ない
質疑応答では「情報が多いとページが長くなり、人には読みづらいのでは?」という質問も出ました。
これに対して井水氏は、本当に購入者に必要な情報であれば、しっかり載せるべきと回答。
そのうえで、アコーディオン表示などを使い、見たい人だけ詳細を見られる設計にするとよい、という実践的なアドバイスもありました。

AIに引用されやすいのは、“自社発信”だけではない

 

今回のセミナーで特にEC事業者にとって重要だったのが、AIは自社サイトだけでなく、外部サイトの情報や第三者の評価も見ているという点です。

実際、AI検索で商品を尋ねた際に、おとりよせネットのランキングや口コミ、特集記事などが情報源として頻繁に引用されるケースが紹介されました。

つまり、AIにとって信頼できる情報源とみなされるには、自社サイト内の説明だけでなく、第三者によるレビューや外部メディアでの掲載実績、SNS上での自然な言及も重要になってくるということです。

おとりよせネットが果たせる役割

 

こうした文脈の中で、セミナー最後に、おとりよせネットの担当者より、おとりよせネットの取り組みについても紹介がありました。
ショップ様からは日頃、

● 商品の魅力を十分に伝えきれていない

● 購入前の判断材料になる第三者の口コミが少ない

● 情報発信を強化したいが、手が回らない

といった悩みが多く寄せられています。おとりよせネットでは、こうした課題に対して、次のような形で支援を行っています。

モニター審査
実際に商品を試したモニターによる、リアルで具体的な口コミを蓄積。良い点だけでなく、気になる点も含めた率直なレビューが、購入前の不安解消や信頼形成につながります。

インフルエンサー施策
食分野に強いインフルエンサーによるSNS投稿を通じて、商品の認知拡大と話題化を後押し。検索や口コミのきっかけづくりにもなります。

SNS施策
リール動画などを活用し、商品の魅力を視覚的に伝える取り組み。
ショップ様自身のSNS運用にも活用できるクリエイティブ資産として機能します。

これらを単発で行うのではなく、「信頼づくり → 拡散 → 検索 → 購入」という流れの中で情報を積み重ねていくことが大切だという説明がありました。

まとめ|AI時代こそ、“お客様にちゃんと伝わる情報”を積み重ねる

今回のセミナーを通して一貫していたのは、AI検索が広がっても、本質は変わらないということでした。

大切なのは、AI向けの小手先の対策に振り回されることではなく、
● お客様が本当に知りたいことを理解する

● 自社ならではの情報をきちんと持つ

● テキスト・写真・レビューなど、信頼できる形で伝える

● 自社サイト以外でも、第三者の声や評価を育てていく

という基本を丁寧に積み重ねることです。AI時代だからこそ、“誰が・何を・なぜ届けているのか”が、これまで以上に問われていく。
そんなことを改めて感じるセミナーとなりました。

(お知らせ)
本セミナーのアーカイブ動画を2026年末までの期間限定で閲覧いただけます。閲覧ご希望の食品系EC店舗様はこちらからお問い合わせください。>>お問い合わせフォーム

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講師プロフィール:

井水大輔氏|株式会社エスファクトリー 代表/WACA一般社団法人ウェブ解析士協会 理事
https://sfactory.co.jp/

ウェブサイトの制作や運用コンサルティングを中心に、企業のデジタルマーケティングの「作戦」を練り実行の支援を行っている。
アクセス解析データを活用した売上アップにつながる改善施策を得意とし、これまで300サイト以上のウェブサイト制作に関わり企業の売上アップに貢献。
近年ではSNSやウェビナー、広告、ホワイトペーパー作成、マーケティングチームの育成など企業のマーケティング活動全般の伴走を行う。そのかたわらデジタルマーケターの育成にも力を入れている。
これまで延べ15,000人以上にセミナーや研修を実施。ウェブ解析士公式テキストの生成AIの章の執筆に携わり、これから生成AIをビジネスで活用したい方向けのセミナーでも度々登壇している。
CSS Niteのベストセッションやウェブ解析士アワードを過去数年にわたり受賞している。

■著書
『[新人Web担当でも使える]Webサイト改善の指南書』
『コンバージョンを上げるWebデザイン改善集』8刷
『自社サイトをコストで終わらせないために(56)』
『1週間でGoogleアナリティクス4の基礎が学べる本』 (共著)
『ウェブ解析士認定試験公式テキスト』 (共著)
寄稿は『Web担当者Forum』、『Web Designing』など多数

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おとりよせネットについて:
日本最大級のお取り寄せ情報サイト「おとりよせネット」(https://www.otoriyose.net/ )を通じて、全国各地の「光る逸品」をお持ちのオンラインショップ様の集客及び売上アップ、ブランディング・PR支援を行っています。お取り寄せに興味関心が高いユーザーとオンラインショップ様をつなぎ、共感を想起した購買行動を起こします。オンラインショップをお持ちの店舗様なら、まず無料プランからご活用いただけます。

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